10月になると、だんだんと街がハロウィン色になってきます。
日本ではクリスマス、バレンタインほど馴染みがなかったのですが、最近色々な所でハロウィンのイベントが盛んに行われるようになってきました。
なぜなら、2015年ハロウィンの経済効果が1200億円前後であったとされ、ハロウィンよりも前に定着していたバレンタインの経済効果1100億円を上回るほど経済効果が拡大しているからなのです。
せっかくハロウィンを楽しむなら、ハロウィンの由来や疑問もちょと知っておくともっと楽しめるかもしれませんね。
●ハロウィンの語源・ハロウィンの起源
ハロウィンという言葉はキリスト教の11月1日に行われる万聖節の前夜祭の事です。
冬の前に訪れる悪霊を追い払うお祭りです。
Hallow(神聖な)+eve(前夜)=Hellowseve
が鈍ってHalloweenとなったようです。
ハロウィンの起源は古代ケルト人の秋の収穫感謝祭にあると言われています。
古代ケルト民族の1年の終わりは10月31日と定められ、この夜は死者の霊が親族を訪ね、悪霊が来て作物を荒らす、と信じられていました。
そこから秋の収穫を祝い、同時に悪霊を追い出す祭りが行われるようになりました。
このお祭りがキリスト教と融合し、慢性節(11月1日)の前夜祭として今の形になったと言われています。
●ハロウィンになぜ仮装をするの?
これは、死者の魂がこの世に戻ってくる中に、悪霊や魔物も一緒にこの世にやってきて、あの世に連れて行こうとするので、お化けの格好をして悪霊や魔物の仲間だと思わせるためです。
そうすれば仲間だと思った悪霊や魔物達は襲ってきませんし、魂をとられることもありません。
また、この世に来た魔物達が、この世の人間の怖い姿を見て驚き、怖がって逃げて行ってしまうという説もあります。
いずれも元々は「魔除け」の意味合いから仮装する風習が受け継がれていったのです。
●トリック・オア・トリートって何?
英語圏では、子供達が「Trick or Treat(トリック・オア・トリート)」という言葉を言いながら、家々を回り、お菓子をもらいます。
「Trick or Treat」は「お菓子をくれないと、いたずらするぞ」という意味で、子供達が唱えながらお菓子をおねだりするのですが、直訳すると、「Trick=悪巧み、いたずら」、「Treat=招待する、接待する、ご馳走する」などを意味します。
元々は、「fouling(ソウリング)」というヨーロッパの習慣が影響していると言われており、仮面をかぶって仮装した子供達は、歌いながら、煉獄をさまよっている悪霊達のために「ソウルケーキ(soul Cake)※干しぶどう入りの四角いパン」を乞いながら、戸口から戸口へと訪ね歩きます。
そして、ご馳走が何も差し出されないと、物乞い人や霊達は、いたずらをします。
これがトリック・オア・トリートの楽しいやり取りの原型となっています。
1900年代初期にどこかのいたずらっ子が「Trick or Treat」と言ってお菓子をおねだりし始め、1952年のディズニーアニメ「Trick or Treat(ドナルドの魔法使い)」の中のセリフで使われたことで、世界中で認知され、ハロウィンの決まり文句として定着したのです。
「Trick or Treat!」と言われたのに、断った場合には、いたずらされちゃうので気をつけてくださいね。(笑)
由来や背景などを知ると、もっと楽しめると思いませんか?
まだハロウィンのイベントに行ったことがない人はこの機会に仮装に加わって、楽しんでみてはいかがですか??